昨日は、ちょっと暇があったので漫画でも読もうかなぁと思い本棚を見ていると、以前読んだ本を見つけ、その本を開いた。


その本は
「野ブタ。をプロデュース
」昨年、ドラマ化で人気だった作品の原作。
内容はテレビ版とは全く違うためドラマをイメージされて買われた方はガッカリした人もいただろう…というもの。
購入当時、彩色され、テレビ向けになっているドラマとは違い、ストレートな描写と全く違うストーリー展開に戸惑いを覚えながら、その後の「桐谷修二」はどうなるのかが気になって一気に読んだのを思い出します。
本当に良い作品というのは、何度か読み直すとその味がより出てくるものだと思います。
この作品もそう言えるものです。
あらすじは、学校内で人気高校生を演じる主人公桐谷修二。そして、ある一人の転校生がやってきた。虐められっこの転校生の頼みで、プロデュースを買って出る。
それを桐谷修二目線で書かれている。
ストーリーの最終的には、自分で作り上げてきた人気者桐谷修二は野ブタ君を人気者に仕立て上げた後、ふとしたことでヒビをつくり、それまで作り上げた上辺は一気に崩れ落ちる。それは、野ブタを人気者にしたという「おごり」と「演じる」ということの自己管理ができなかったことからなのかもしれない。
彼は(彼の偉業を唯一知る)野ブタや(最終的に彼女への恋を確信しながらも)マリ子の差し伸べる手を退け、本当の独りぼっちになってしまった彼は転校し、再び自分をプロデュースすることにするのだった。
本当の交友とは?というものを問いかけてくる作品だったと思う。
今回の成功と失敗で転校先で彼はより人気者になるのかもしれない。もしかしたら、本当の友情の結ぶかもしれない。彼の清々しさを感じながら、転校する彼に本当にそれでいいのか?と思う部分もある。この本を読んで策士的な修二に一部関心しながら、様々な物を得たと思う。
「前々からそうだと思ってたけどな…」という友人の森山の言葉から真意を知りたくて、もう一度読んだのを思い出した。
数度読むことで、この本が伝えたいことがわかるような気がした。
最終的な結論ははっきりしなかったが、昨日になって、その
考えさせられたことが重要だということに気が付いた。
先日の新聞で、現在の高校生が最も望むものが、「勉強ができるようになる」ということよりも、「クラスの人気者になりたい」というものだった。(3月2日読売新聞朝刊より)
人気者を目指す高校生、のみならず大学生や社会人の方は、ぜひ読んで頂きたいです。
この作品は特に、発売されている漫画よりも、目から得られる風景というものを取っ払って、ぜひ本の方で読んでストレートに文字から感じて頂きたいと思います。
彼の生き方、作品は
『
人気者とは?』、
『
人と接することとは?』
ということを考えさせられ、
それを実感させてくれる作品です。